定例会一般質問(令和2年2月27日)
Q
練馬城址公園について伺います。
本年二月十三日に、都市計画公園・緑地の整備方針改定案が公表されました。令和二年度から十一年度に事業化する優先整備区域として、約二十二ヘクタールを設定する計画が示され、練馬城址公園の整備に着手し、避難場所として確保することとされています。
この地域は、大正十五年以来としまえんがあり、多くの人々が行楽で楽しむなど、地域ににぎわいをもたらしてきました。
練馬城址公園整備については、平成二十三年三月の東日本大震災を踏まえ、平成三十二年度までに都が事業化するという方向性が打ち出されています。今回の方針案でも、引き続き優先整備区域に設定し、整備に着手するとのことです。
こうした中で、ハリー・ポッターのテーマパークがオープンするという報道がありました。練馬区やとしまえんを経営する西武鉄道グループと協議を進め、練馬城址公園を事業化していく必要があると考えますが、所見を求めます。
また、避難場所となる練馬城址公園を防災公園としての機能を最大限発揮し、防災性の向上を図るためにも、これに接続する補助第一三三号線の整備は必要不可欠です。この道路は、平成二十八年三月に策定された東京における都市計画道路の整備方針において、令和七年度までに優先的に整備すべき路線に位置づけられています。
公園の事業化に合わせて、一三三号線の整備を早急に進めるべきと考えますが、取り組み状況を伺います。
また、都が昨年十二月に策定した未来の東京戦略ビジョンでは、水と緑あふれる東京の実現に向けて整備方針を改定し、都市計画公園等の事業化に集中して取り組むとあります。
石神井川が流れるとしまえん周辺を整備していく上で、周辺のまちづくりの中において、公園、河川、道路、全てが建設局の事業となります。それぞれがばらばらではなく、調和のとれた統一的なコンセプトのもとで整備が進められることを要望しておきます。
A
初めに、練馬城址公園の事業化についてでございますが、本公園は、練馬区の中央部に位置する都市計画公園であり、このうち二十一・九ヘクタールを、令和二年度までに事業に着手する優先整備区域に設定しております。
これまで、公園の整備計画の策定に向けて、計画区域の地形等の調査分析を進めるとともに、地元の練馬区と、水と緑、防災、にぎわいなどの公園の目指すべき姿について意見交換を進めております。
また、土地を所有する西武鉄道とも、公園の事業化につきまして協議を進めております。
現在実施している意見募集を踏まえて策定される都市計画公園・緑地の整備方針に基づき、練馬城址公園の事業化に取り組んでまいります。
次に、練馬区内の都市計画道路補助第一三三号線についてでございますが、本路線のうち、放射第七号線から補助第一七二号線までの区間は、第四次事業化計画の優先整備路線に位置づけられております。
本区間の整備により、生活道路への通過交通の流入を抑制するとともに、避難場所となっている練馬城址公園の予定地へアクセスするなど、防災性の向上にも寄与いたします。
本区間は、石神井川と交差し、高低差もあることから、現在、地形状況を踏まえ、道路の概略設計を実施しております。
今後とも、地域の安全性向上に資する道路整備に着実に取り組んでまいります。
「都市計画練馬城址公園の整備計画」より抜粋